総合商社の一般職になってはいけないたった1つの理由

私は総合商社へ勤めている。社内の一般職の方々がどんな仕事をしているか、さすがに理解しているつもりだ。

断言しよう。たとえ総合商社だろうが、今から一般職を目指してはいけない。理由は簡単。数年後、その仕事はなくなるからだ。

 

一般職の仕事は合理化される

まず、別業界だが、銀行業界の話を聞いてほしい。

銀行業界のハナシ

銀行に勤めている人から転職希望者が続出しているニュースは耳に新しいと思う。

実際に下記日本メガバンクの動きとアメリカとヨーロッパの銀行業界に対する予想を見てほしい。

三菱東京UFJ銀行グループ  傘下40,000人から6,000人削減予定
三井住友銀行グループ グループ全体で4,000人分の業務量を合理化
みずほ銀行グループ 2026年までに19,000人削減予定

※2018年1月調べ

※Bloombergより引用

人工知能やロボット技術の流れ、ビットコインなど仮想通貨の市場拡大、低金利による収益の悪化などの複合的要因から銀行業界は縮小を余儀なくされている。

景気回復により、銀行の収益は回復するかもしれないが、技術革新による合理化は避けられない。どうあがいても人よりAIを銀行は採用していくだろう。

総合商社でも同じハナシ

ではこのAI活用の流れが総合商社にこないかというと、来るに決まっている。

なぜか、それは就職先としてはまだ人気のある総合商社とはいえ、一般職の行っている仕事はAIに代用され得る業務が殆どだからだ。

実際にそばで見てきて一般職の方が行っている業務をいくつか紹介しよう。

  • 受領/提出書類の確認、及び作成
  • 入出金業務
  • 計上業務
  • 秘書業務
  • 営業担当の補佐
  • デリバリー(物流業務)

無論、上記以外の業務を行う一般職の方はいる。例外は常にある。しかし、80%以上の一般職の担当業務は上記に含まれている。

我々、営業担当の目線を言うと、一般職の方々の存在は死ぬほど有難い。彼ら彼女らがいなければ全く持って円滑に営業の仕事も進まないだろう。かわいらしい一般職の子にニコっとされるだけでも、よし、あと200万円くらい稼いでこようというモチベーションすら余裕で生まれる。

だが、皆さんもお気づきかと思うが、何をどうポジティブに考えても、これら一般職が行っている仕事の多くは人工知能/AIにより取って代わられる。若しくは合理化が進められる。

 

どうすればよいか

敬愛するアシタカさんが言いました。

サンは森でわたしはタタラ場で暮らそう。共に生きよう

少しムリがあるが、それぞれが活きる道を行こう、という意味でここではとらえてほしい。

提案1:総合職

もし、それでも総合商社業界に残り、世界との商売に明け暮れたいのであれば、総合職、いわゆる営業職を希望しよう。なれるかどうかはここでは語らないが、のっけから一般職を目指すより遥かに将来があると個人的には思う。

提案2:全く別の道

別に総合商社にこだわり無い場合、全く別の道をいけばよい。でも覚えておいて欲しいのは一般職である限り、どの業界にいこうがこれから10年で進められる合理化からは逃げられない。なので、自分の価値を高めたり、他者やAIにはないスキルを磨いていく道だ。下記記事も参考にしてみてほしい。

転職するときのMUST。まずあなたの『価値』を知ろう

提案3:短期決戦

短期決戦、からの結婚大作戦だ。どうしても一般職をしてみたい人や、やりたくなくても一般や事務職の仕事しか見つからない場合は一度考えてみてほしい。自分でキャリアを一生切り開きたい人はこの提案は飛ばしてくれ。一般職で企業に入社し、これという伴侶を見つけて家庭に入るのだ。私はシングルマザーの母に育てられた事もあってか、専業主婦の方々を本当にすごいと思っている。女性の社会進出が多く語られ、専業主婦を目指す女性の割合が減ってはいるのだろうが、私にはとても出来ない仕事だと思うし、誇れる仕事だと思っている。

提案4:経営者

提案2に少し重なる部分もあるが、一般職になってその間に多くを学び、社外でも自己研鑽に励み、己の使命を見つけ、経営者になってしまえば良い。会社などを経営するという有機的な仕事はなかなか取って代われる人間もロボットもいないはずだ。無理だと思わず、もし何かやりたい事を強く胸に秘めている方なら一度考えてほしい。そしてむしろ私を雇ってほしい。

 

まとめ

とにかく、一般職を今から目指してはいけない。もし既に一般職の方であったり、目下どうしても一般職になるのであれば、その先の人生やキャリアのコトを良く考えて、自分が幸せになれるであろう道を目指して日々の時間を過ごしてほしいと思う。

 

ではまた。