郷に入っては郷に従え
とはよく言ったもんだ。
良くも悪くも私がここニューヨークに住んで分かった事を生活・仕事の2つの切り口に分けてお伝えしたい。
これから出張や旅行する方に読んで頂ければ幸い。留学に関しては他にも記事あるんで是非ご参考に。
生活編
まずは日々直面する生活面でわかったこと。
きたねい
日本やその他大都市との比較だが、そりゃもう街が汚い。
地下鉄はゴミみたいなものだらけだし、席に座る前には是非一度目視で確認して頂きたい。ケツに何かついてからでは遅い。ネズミもたくさんいてディズニー要らず。
街もゴミだらけ。そこに灰皿やゴミ箱があるのにあえて道に捨てたりする。
とまあ言い出したらキリない位汚い。上等な靴とか服を着ておめかしモードの時はご留意を。
信号ほぼ無視
もちろん、道徳的には良くない事だとは思うが、私も大阪出身だし気持ちはわかる。
こっちの人は信号が赤だから停まるのではなく、車が来てるから停まる。
なので、赤だろうが何だろうが何も来てなけりゃ歩く。まあ合理的だと個人的には思う。
ただ、歩行者でいる分にはそれでいいのだが、NYで運転する機会がある方はまじで危ないので注意をしてほしい。歩行者は超強気である。
街並みがかっこいい
もちろん、高いビルも低いビルも、オフィス街も住宅街も色々とエリアはあるが、どこを切り取っても比較的かっこいい。それがNYだ。
私分析によると、統一感、歴史、この辺りが影響大だと思う。
日本ではそうはいかない。自然災害が多く、建て替えや補強などが常に行われている。なので、景観が長く保存されている地域自体レアだ。
こっちは違う。地震も無く、他の絶望的な自然災害もあまりない。なので、ビルや景観に統一感や歴史が根付く。
ちなみに私の今の家も築130年くらい。
たくさんステキな場所を見つけて、刺激を受けてほしい。
チップ
これはまあ色んなとこで聞くと思うし、歩き方的な本にも必ず説明がある。その通り。チップが高い。
払いましょう。これこそ郷に入ってはなんとやらってやつだ。
私はチップをケチる人は嫌いだ。例えルールを知らずにうっかり払わない人も嫌いだ。
残念ながら日本人はチップが上手に払えない。自国の文化にはないので当然といえば当然だが、一国際人として恥ずかしい。
旅はそういうところも含めて、知って学んで従って、旅だと思う。その土地に根付いたルールは旅人が冒すべきではない。日本にもたくさんの観光客が訪れているが、マナーや礼節を全く無視する人たちに出くわした際には不快感を覚えることがあるのではないだろうか?
NYでのレストランは大体20%が基本。15%という本とかもあるが、NYに限って言えば20%が最低ラインだと思おう。
高い、でもセールの本気度はすごい
NYは言わずもがな物価が高い。まあ色々高い。
東京もシンガポールも物価高い高いと言われるが、NYの方が体感物価は俄然高い。例えば昼飯一つも頑張らないと絶対$10以上。普通にふらっと入ったラーメン屋でチップ込で$20くらい。ラーメン2000円以上って。。
ただ一方、セールやレストランウィークなど、安くするときはすごい安くなる。
日本の比じゃない。50%Off当たり前。7-80%もよくある。
サンクスギビングや夏休み、クリスマス前のセール合戦は狙い目ですよ、お嬢さん。
くさい
序盤に書いた汚いってのとほぼ同じだが、なんというか、くさっ て思う事多い。
人、水、ごみ、建物、色んなものがくさいのだ。
避けようはないが、気を付けて頂きたい。
地下鉄で一車両だけガラガラだったりしたら、それはもう、ゼッタイくさいからその車両には誰も乗ってないのだ。くれぐれも、あー空いてるーといって乗り込まないように注意して頂きたい。
挨拶をよくする
これはステキな文化だと思う。
気軽にHi。目があったらニコ。How are you?
小学校の先生じゃないが、やはり挨拶は大事。
見知らぬ人に話しかけられる、若しくは話すことになる確率は日本の18倍くらいあると思う。
でも旅の思い出ってそういうなんてない出来事こそ、ココロに残ったりするものだ。旅の恥はかき捨てってことで国民性としてシャイ気味の我々日本人もNYトリップ中くらい、気軽な挨拶でも交わしてみてほしい。
雨を気にしない
誰も傘ささねえ。
ちょっとやそっとの雨ではニューヨーカーは傘をささない。
これは私も同じなので、馴染みやすかった。
ただ、終日雨の場合や死ぬほどふってる場合は街のそこら中に傘売り商人が出没する。ご安心を。
NY旅行には傘持ってこなくて大丈夫。
仕事編
お次は米人と仕事してみて分かったこと。是非出張や駐在でいらっしゃる方はご覧いただきたい。
早い
これはいいところ。
意思決定がほんとに早い。仕事は別に早くないが。
でも残念な事に日本人が意思決定ラインに入ってる場合は別だ。
それでもやはり、Tryしやすい文化は感じる。
やってみて、ダメなら別の方法考えて、それでもダメなら、辞めて次をTryする感じ。
日本では、合意であったり、納得であったり、関係者の意思を統一するための時間がどうしても長い。それに関してはイイ事もあるとは思うのだが。。
米人とのスピード感と同じ速度で仕事が出来るのであれば、貴方は渡米に確実に向いていると思います。
適当
まあ、適当。
ぬけもれ。凡ミス。やりわすれ。ほんとに多い。
明らかに日本やシンガポール、その他のアジアの国に比べたら多い。
適当。なのでマネージャーとしてアメリカ、若しくはNYで仕事をする場合は注意して欲しい。思わぬところで身内から足をすくわれる。
広い
パーソナルスペース。
仕事場の自分が持つスペース、2畳くらいある。ニューヨークの事務所ですら。
自社だけではなく、色んな会社もみたが、9割方広い。
なので、オフィスのスペースは軽く自分の部屋感が出るくらい物を置ける。
コネが何より重要
ほとんどのビジネスは人と人とのコネによって成り立つんじゃないかというくらい、コネが大事。
いや、他の国や地域でもそうでしょ、という意見もあるとは思うが、その想像の5倍くらいアメリカではコネで成り立つ経済だ。
コネさえあればスムーズに商売の話は進むが、逆に言うと飛び込み営業や新規開拓はかなりハードルが高い。
実際働いた方以外にはなかなか伝えられないかもしれないが、これからアメリカと絡むコトを考えている方はとにかく知り合いを持っておくことが大事。
出張がイヤになる
何故かって、それはもう飛行機遅れ過ぎ問題。
3回に1回は遅延。これ、言い過ぎじゃない。
今まで何度も、元々の空港か別の近くの空港まで車でGOした事ある。予定してなかった都市で宿泊した事もある。
あるソースによると、米国内の定時運航率は約60%。ちなみにANAは85%、JALは87%。日本キャリアはすげーのだ。
遅れられない約束がある場合は、朝一便。5時台とか6時頃のフライトで飛ぼう。
夕方発着とかはまあもうご察しだ。
仕事できない人も多い
ちょっと角が立つ言い方だが、平均値で言うと圧倒的に日本人の処理能力の方がきっと高い。特に事務関連。
その代り、米人は優秀な人は限りなく優秀、という感じ。
如何に経済の中心の一つニューヨークとはいえ、この人はかっこいい、仕事出来るなあと思う人は社内にも社外にもそんなにごろごろたくさんいるわけではない。
ニューヨークに来る前は勝手に一流のバリバリの人ばかりなのかなあと勝手に想像していたが、いい意味で違った。普通な人ばかりだ。
まとめ
今回はニューヨークにきて住んでみて分かったことを紹介してみた。
これからいらっしゃる方のヒントになったり、既にこちらにいる方には共感得てもらえるかなあどうかなあと思いながら。
ではまた。
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