なぜ留学という選択をしたか
今まで死ぬほど聞かれた質問(特に就活中)だが、一言でいうと
商社マンになりたかったから。
もともと有名でしたが、数年前のドラマで更に有名になった山崎豊子さんの不毛地帯の小説を高校生の時に読んだ事がきっかけ。
商社の生くさい時代を描き、おもしろいのでお勧めだ。
読んだ時の感想は、うわー商社マンかっけー、おれもなろう。とアホ丸出しの感想を抱いたことを今も覚えている。
でもそれが17,8歳の時からしばらく自分の人生の目標となった。
そこから商社マンになるためにはどんな大学生活を送るのが良いか、と考え出た答えがNYへ留学。若いっていいね。
不毛地帯を読んでいると、主人公含め、商社マンというのは世界を駆け回って商売していた。今ではグローバルなんて言葉使い古されているが、小説の舞台は戦後から1960年代とかの話。そして登場人物は魅力的で、色んな国々、文化、宗教などに属す人間と関わり、儲けるために奔走する。
こんな格好いい商社マン像が当時の私にヒントを与えた。
いろんな人と会い、話し、何か一緒にコトを成す
これがきっと商社マンになる練習になりそうだ、と思ったのがNYへの留学を決めた理由。
なぜNYかと言うと、だっていろんな人いるから。
ここまでが留学を決めるまでのハナシ。
実際留学をスタートしてから
迷い、みたいなものはあまりなかった。
当然といえば当然だが、留学自体が目的や目標だったわけじゃなくて、その後に商社マンになるというのが目標だったから、良くも悪くも迷いはほぼなかった。
ただ、辛いことはたくさんあったなあ。
英語ムズすぎ、宿題多すぎ、米人うるさすぎ、地下鉄遅れすぎ、止まりすぎ、冬寒すぎ、街臭すぎ、さみしすぎ、ウォシュレットない。などなど色々気に入らない事はあったが、何よりもきつかったのが、貧しさ。これにつきる。
貧しさというのは一朝一夕ではなかなか解決しないし、それもまた海外で勉強もしながら、というのがより厳しい。
なんというか、常に頭のどこかに金の心配があって、次学期の学費どうしよう、来週の飯どうしよう、といった金どうしようモヤモヤがずーっと取れなかった。$1のアボカド買う事も我慢してたな。
心が大分この時に荒んだ。多分。
全員ではないが、一般的に留学生はやはり少し裕福気味な人が多い。実際に帰国後は私自身も大学は海外卒だ、と言うと、そんな感じで見られることの方が多かった。汚れた私の心は彼らを羨み、なぜおれだけこんなに、、、的なネガティブな気持ちにもよく陥った。
この時の辛さにくらべると、今実際に30歳を過ぎ、社会人になり、元々の目標だった商社で働いていて、それなりに忙しい日々を送らせて頂いているが、正直、、余裕。
もちろん、仕事でも半端ないプレッシャーや嫌なコト、くだらない社内政治とかたくさん辛い事はあるが、根本的に生きること自体は簡単。お金を気にせずコンビニで好きな飯が買える。金どうしようというモヤモヤがない。
そのモヤモヤとの戦いに留学時代にはなんとか勝てたのだが、どうやってかというと、かっこつけた言い方をすると、商社マンになりたい夢があったから。くう。
だからこそ、自分で選択した留学と言う道を、迷う事なく諦める事なく最後までやり通せたと思っている。
まとめ
なんて事はない記事だが、伝えたい事は一つ。
留学を選択する理由は人それぞれ。がんばろう。
ではまた。
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