現役商社マンがしている、『スマートな転職活動方法』

総合商社は世間一般のイメージとして良い就職先であると思う。

グローバルな仕事はやりがいがあり、対価である報酬も平均より遥かに高い。しかしそんな総合商社からでも転職を行う人間は無論いる。私自身もそのくち。今回は、実際に行っている転職活動を通して ”スマートなやり方” がわかってきたので記事にしたいと思う。

同じような境遇である 総合商社⇒転職 パターンの方には勿論だが、一般的に転職する方にも少しは役立つと思うので是非下記参照して頂きたい。

市場分析

まず転職市場を見てみたい。

先に結論を言うと、

転職市場環境は悪くない、むしろチャンス

ということ。

 

下記は厚労省のデータを引用させて頂いた有効求人倍率のグラフだ。簡単に言うと仕事探してる1人当たり何個仕事があるかっていう数字である。2017年の平均は1.3程度になりそうだから、仕事探してる人1人につき1.3個仕事があるという事。言い換えると人を探している企業の方が仕事を探している人より多いという事だ。

次に、今度は転職者市場のみのデータを見てみよう。引用は私もお世話になっているDODAからだ。明らかに転職市場も希望者も増加傾向である事が見て取れる。

ざっくり分析だが、十分データから転職を行う身としては少し安心できる市場環境である事がわかる。そしてデータ探しより何よりも行動を起こした方が早い。マクロな分析や状況の把握は大切だが、まずは取り組んでみてそこから実経験として学んだ方が転職を行うにあたっても有利に戦える。

という事ではじめの第一歩を踏み出そうじゃないか。

はじめの第一歩:転職サイトへの登録

商社で営業をやってた人が転職する場合は人によるが、下記2つの方法があるように思う。

  1. 特殊ルート:コネ、ヘッドハンティング経由
  2. 王道ルート:転職サイト、転職エージェントを活用する

1.の特殊ルートに関しては今回の記事では省こうと思う。ただし、効率や賃金面では1.が出来るならアツい。己を磨き、商売を創り、社内や上司からだけでなく、マーケットで評価された人間にしか声が掛からないこの特殊ルートは王道ルートと立場が全く違う。なんてったって企業側から是非ウチに転職して下さいって言われるのだもの。当然給与や待遇面が上がる事が多い。

ただ、自発的に何か自分で新たな目標を見つけて行う転職や、収入アップのためでは無く働きたい会社に入る転職の場合は2.王道ルートを行くケースがほとんどなはずだ。私も実際そうなので主に王道ルートについての転職における”良いやり方”を説明する。

 

 

まず、何より先に行う事は転職サイトへの登録だ。

勿論全て無料だし、失うモノは何もない。あるとすればメールがたくさん送られてくるのが多少うざいくらいだ。なのでバンバン転職サイトには登録するべきだ。と、言いたいところだが、実際は下記の最大手2社でまず十分。

 

DODA
リクナビNEXT

 

 

理由は、この最大手2社に登録する事で、ほぼ抜け漏れなく求人を出している企業を見れること=掲載求人数が圧倒的である事と、転職サイトの雰囲気が十分わかるからだ。また、ややこしくなるが、中小の転職エージェントも存在しており、彼ら独自の求人なども持っている場合があるが、彼らはDODAリクナビNEXTと提携を行っているケースが殆どで、最大手に登録さえしていれば、転職希望者の希望職種や、現職のバックグランドなどを考慮して、向こうからどんどんアプローチしてくる。なのであえて手間をかけて多数の転職サイトへの登録は不要だと私は判断した。

他にも大手としては、高年収転職が得意な会員制求人サイト『BIZREACH(ビズリーチ)』、就活した事がある人には同じみのマイナビエージェントがある。登録するだけなら勿論タダなので、既述2社だけじゃ不安な人はこの2つも登録すると良いだろう。

 

あくまで私個人の意見としてはDODAが一番よかった。

その理由はサイトが使いやすいコト。担当になったエージェントが良い人だったコト。良い担当者に当たるというのはほぼあなたの運なので、人生を左右しかねる転職だし、納得するまでチェンジを希望しよう。ただ、1回チェンジしてダメなところはもう使わなくて良いと思う。

勿論、どのサイトでも履歴書の記入や職務履歴書まで登録は必須。なんせそこからスカウトの幅が広がるから。

 

これで転職活動のはじめの第一歩は完了である。

 

次の一手:特化系転職サイトへの登録

大手転職サイトへの登録だけで大丈夫そうな人はここ以下はもう不要だ。と、いうのも私の場合は地域活性化に携わる仕事をその地域で現場感を持ってやりたかったため、地方限定で且つお金が稼げれば何でも良いという訳ではなかったため、大手転職サイトだけでは少し足りなかった。

そこで次の一手として私が実際にやって良かった事は一定の求職に対して実績が多い特化系転職サイトへの登録だ。例えば、地域特化型、業種特化型などがある。かなりたくさんリサーチを行ったので、私自身の評価、一般的な評判、クチコミが総じて高かったモノを紹介したいと思う。

地域おこし協力隊



地域おこし協力隊は日本政府主導で行われている政策の一貫。

何かというと現在都市部などに居住している方などが3年間地方自治体の非正規職員として働くことができる仕組だ。3年後は地域に定住するのが理想とされているが、マストではない。

給与は15〜16万円/月。高くはないが田舎の生活コストを考えると問題ないだろう。何よりも多くの自治体では、住宅費もまかなってくれるのがすごい。家、タダだよ。

サイト見てるだけでも色々ワクワクした。実際に私がやりたいことがたくさん載っていたからだ。あなたも「地域おこし協力隊」として活躍してみませんか?

ITかつ東京以外なら、ワークポート

 

ここに惹かれたのは、私の地元、大阪や京都の関西圏、更に母方の実家である福岡での求職に強みがあるからだ。また、IT関連に強い。

もし、IT関連企業への興味や上記地域へ移住希望があるなら登録しておいて損はない。どうせタダなのだから。しかもリクルート関連企業なので、安心感もある。

転職エージェント・ワークポートに登録。

 

コンサル志望ならここ、アクシス

 

総合商社からコンサルへの転職は非常に多い。また、営業職からのコンサルタント転身はよく聞く話だ。実際に自分の身の回りの元同僚だけでも3人は思いつく。それほど商社マンはコンサルになる奴が多い。

総合的に商売を創る経験や事業をマネージした経験というのはどうもコンサル業界には引きが悪くないらしい。私はこの道は選ばなかったが、コンサルもありならまずこのサイトに登録しておいて損はない。

登録→[無料転職支援]コンサル業界への転職はアクシス

 

Web/Eコマース関連なら、サポタント

 

なぜ商社マンがECに興味を持ったかというと、単純にEコマースで地方にあるいい商品を海外へ売るには取っつきやすいなと思ったからだ。非常に短絡的。すいません。

だが、この特化型求職サイトは他にあまりない。もしこの業界界隈へ進出予定の方はいいんじゃないだろうか。ちなみに私はここには登録しなかった。自分でECも勉強してみようと決めたから。

 

住む場所選ぼうぜ、はたらいく

 

ゆるい雰囲気がするのだ。このサイトは。ゴリゴリいく転職ではなく、自分が住まいたい場所にある職種をうまく紹介してくれるのがこのはたらいくだと思う。商社や転勤が多い仕事をしている方には何か胸に染みるものがあると思う。私も日本で地域活性化がしたい思いが強くなってからは海外でお金稼ぎしている自分の現状に忸怩たる思いをした。好きなとこに住んで仕事をするという当たり前なはずな事も出来てないなんて、って。

 

ギークス



これは私は登録していない。ただ、知り合いの同業の人がこれを使って良かったと聞いた。実際にサイトへ訪問してみると、まあかっこいい。エンジニアの職を探してるのであれば、ここには登録してみて、むしろ教えて欲しい。私の知り合いの商社マンがいってた事は本当かどうか。

フリーランス/Webデザイナー募集【ギークスジョブ】

別枠:MIIDAS

何って、あなたの本当の価値を見いだすからスマホで簡単にできる自分の価値を測ってもらえるのが面白かった。ちなみに私は830万円程度が適正年収だとこのサイトから教えてもらえた。一緒に遊びでやった後輩に20万程負けた事は『おや』と思ったが。また、UIがいいし、空き時間にスマホでサクッとやってみるとネタにもなると思う。

まとめ

要は、大手系へ2−3個登録、そして自分が興味がある特化系に複数登録。

大手では抜けや漏れを少なくする。

特化型では自分からバンバン探していく、エージェントにどんどん探してもらう。

これが今の所スマートで効率の良い、転職活動の始め方だ。引き続きUpdateしていきたいと思う。

 

ではまた。

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